フォーマット：2CD-R
コンディション(ジャケット/盤)：NW/NW
備考：

Stadio Curri, Perygia, Italy. July 7, 1985.

疾走する Miles Davis、1985年のセプテットによるライヴ音源。

自身の音楽の重心を「サウンド」から「曲としてのサウンド」へと転換させ、そのポップさが大きな反響を巻き起こしたアルバム「You're Under Arrest」をリリースした時期のライヴで、1985年7月7日のペルージャ公演のサウンドボード音源です。
Michael Jackson の「Human Nature」や、Cyndi Lauper の「Time After Time」といったポップスのカヴァー・ナンバーに於ても Miles といった、やるせない沈みがちなフレーズがたくさん飛び出し、ファンにとっては満足度120%のパフォーマンスです。インスピレーションに充ち満ちたメロディが零れ落ちんばかりにライヴ全編を彩っています。
しかし終盤では一転、「Katia」、「Hopscotch」、「You're Under Arrest」と立て続けにハードなナンバーを繰り出し、アルバム「You're Under Arrest」と同様に静と動とを鮮やかに対比させた、非常に奥行きのあるライヴ・パフォーマンスとなっています。

ギターの John Scofield, ベースの Darryl Jones の煽り方も尋常ではなく、この時期の Miles サウンドの特徴とも言える Robert Irving によるシンセサイザーの響きとも相まって、スタジオ・レコーディングの「You're Under Arrest」とはかなり趣・方向性の異なった、しかし完成度は凄まじく高いサウンドをクリエイトしています。