フォーマット：2CD
コンディション(ジャケット/盤)：M/VG
備考：

Knebworth Festival, Stevenage, England. Aug 11, 1979.

1979年8月11日ネブワース・フェスティバル出演時の様子を、オープニングから後半の「In The Evening」までを約2時間に渡って高音質のオーディエンス録音にて収録したタイトルです。
言うまでもなく、この日のコンサートはDVD及びCDで高品質なプロショットとライン録音が入手可能であり、しかも本盤は完全収録でないので、ハード・コレクター以外には不要なアイテムと言えます。しかしながら、音質は全体を通して十分に良好であり、生々しいサウンドから、盛り上がる会場の熱気や歓声、そして緊張感がダイレクトに伝わってきて、当日のショウのドキュメントとしては十分に楽しめるものに仕上がっています。

「Celebration Day」の辺りから次第に音がまとまってきて、「Black Dog」で良好なバランスになります。以降マイクの位置の関係か、音が遠くなったり近づいたりを繰り返しますが、基本的にはかなり良好なレベルで収録されているので、オーディエンス録音慣れしている人にはそれほどストレスなく聴き入ることができます。

音質は前述の通り、一定のクオリティを保ちながらも、パートによってかなり印象が違います。「Since I've been loving you」「No Quarter」「White Summer」「Kashmir」などは概ねライン録音のようにキレイに録れていますが、「Trampled Underfoot」「Sick Again」「Achilles Last Stand」の音質は今ひとつです。(リミッターがかかっているようで音が密集するとこもる傾向があり、逆に「In The Evening」の前のギター・ソロは素晴らしい音質で収録されています)。また、ベースがやや大きめに録音されているのも特徴です。
「Over The Hills and Far Away」終演後、バリバリというPAトラブルに観客がどよめくところなども生々しく収録されています。「In The Evening」終盤で録音者近くにいる同行者の「そろそろ行ってみましょうか」という会話が聴こえてきます。ギター・ソロの途中で8ミリカメラを回している音が聴こえますのでプレス席での録音かもしれません。

新音源の発掘が難しいツェッペリンだからこその企画と言えますが、マニアはなかなか楽しめる一品ではあると思います。300枚限定のCDにてリリース。